平成30年7月豪雨 7月11日(水)-7月12日(木) (午前6時時点)
活動者 臼井千津、野島敬祐、黒瀧安紀子
1.岡田小
1)避難所
(1)避難者数
名簿に名前のある人 829名
避難所にいる確認が取れた人 329名
職員と応援市役所職員で避難者数の把握が始まっている。
(2)環境
体育館にはエアコンが入り、教室でエアコンが入っていない部屋には、スポットクーラーと扇風機が入っている。生活スペースの床も掃除されている。シャワー建設中。洗濯機が体育館前に1台設置された。
(3)物品
・すべて、体育館での管理に変更となっている。物品はある。
・体育館にウォーターサーバーが入っていた。
・水ではなくお茶を希望する者がいた。
・夕食 から揚げ弁当(写真参照)ハンバーグ弁当、もう1種の3種類から選べる。
20個以上余っていた。
(4)避難者の生活
・岡田小とスーパー銭湯の間、ピストン運動で車あり、24時頃に帰ってくる者もいた。
・洗濯機が設置され、使ったが形跡あった。洗濯のみで乾燥はできない。
・着替えの場所がなく、倉庫で着替えをしていた。
・避難所内での被災者同士のトラブルも現時点では聞かれない。
・ペットを一緒に部屋に連れている者が2世帯いるが、1世帯は家族で1部屋借りており、もう1世帯は同室者からのトラブルも聞かれない。
・夜は9時消灯、朝6時起床で放送あり。放送では、1日の予定について説明あり。
6:30、16時からラジオ体操流す、7時から朝食配布、8時30分掃除の時間、昼食12時、夕食18時前後にある。ぶっかけうどん、豚丼、オムライスの炊き出しの予定。10時~18時までマッサージ提供あり。風呂は16時、18時半に自衛隊風呂への送迎あり、ふるさと歴史公園に集合。熱中症予防や体操、掃除についての啓発メッセージあり。
(5)避難者の様子
・巡回時に挨拶程度の声掛けのみで、気になるケースとして引き継いだ方は血圧測定と話を聞いた。また、血圧が普段高いと言った方には、血圧測定し、5分程度話を聞いた。話を聞けた者は疲れているが食事は取れており、水も飲めているとのことであった。常備薬がないことを口にされていた。
2)健康関連
(1)保健室
24時くらいまで訪室者あり。夕食後の18時~21時頃、来室者が続く。合計11名前後が来訪。訪室理由は、擦過傷(7名)、眼の違和感(1名)、腰背部痛(1名)、釘踏み(1名)、蜂さされ(1名)、打撲(1名)であった。
(2)巡回にて対応
血圧測定2名、爪切り希望4名、DM自己管理者3名(判明している人のみ)
(3)車中泊
7名(22時巡回時)ペットを理由に車中泊を選んでいる方が多い。エコノミークラス症候群の認知高い。日中は片付け等で動いており、1日中車中にいるという人はいない。
(4)気になるケース
①体育館の認知症の方は、血圧(140/90)、アムロジピンを服薬。
②北館2階多目的室が家族で在室。問いかけに、うなづく程度で明確に応答しない。口数少ない。
(5)健康関連の体制
日中は、日赤医療班、TMATが診療に来ていた様子。夜間に医療班はいない。DWAT、DPATも来る予定である。11日午後より、薬剤師と薬剤を多数載せた薬剤車?が来ており、1,2週間分の処方が可能となった。看護職については、保健室には養護教諭、また個人ボランティアの助産師も平日日中は来ている。
夜勤は、TMATの看護師が夜勤可能であり、12日(木)から夜勤開始で、継続的に1名は来ることが可能である。また、岡山大学の看護教員と院生が来る12日日中に来る予定。夜勤も可能と聞いている。
8)アセスメント
物はあり、現時点で追加で必要な物はない。常備薬を希望する声はある。
健康面に関しては、家の片づけに関係する擦過傷、眼の違和感、腰背部痛などが多いが、保健室にある物品で対応可能である。擦過傷のある方には、マスク、靴下、長ズボン、長袖を着るように来室時に伝え続ける必要ある。高齢者は、水を飲んでいると言っているが、ペットボトルを渡し、声かけをしつつ、目の前で一口二口飲んでもらうようにして対応していくのが望ましい。高齢者の口腔ケアについて気にされているが、確認できていないため、今後声掛けが必要。歯ブラシ、流水あり、朝歯磨きしている様子は見られる。
車中泊の方は、日中は活動しており、DVTへの理解あるため、22時―22時半頃、声かけをし様子を見ていく。
引き続き、家の片づけ時の怪我予防、熱中症予防、エコノミークラス症候群予防の啓発を続けていくが必要ある。
気になるケース①の方は、DWATに繋がっており、継続的に関わっていく予定で連携して情報共有必要。気になるケース②の方は、不安神経症の方をDPATに繋げる必要がある。今後、声をかけながら、関係性を作っていく必要ある。