(臼井千津・小原真理子) 3月13日(日)
都内の交通渋滞は激しく、移動するだけで半日以上も時間を要しますので、千葉県内の保健センターの状況等についてお話をうかがいました。
(酒井明子・黒田裕子・山崎達枝・三澤寿美) 3月13日(日)
それぞれの場所からガソリン・日用品を車に積み込み、隊員4名は夕方福島県庁で合流しました。現地にたどり着くまでのアクセスが大変困難で、土砂崩れや途中通行止めのある中、また緊急車両しか入れないという制約がありました。福島県看護協会長にご尽力をいただき、本学会の先遣隊車両は緊急車両として認可を得ることができました。福島県庁内には、原子力班が設置されており、避難指示等の発令・被爆者の増加もあり、原子力関連の専門家の支援が必要となっています。初動体制を確立するのに時間を要しており、住民が直接支援を求められるということもあり、生活物資が決定的に不足しています。現時点で、市役所には乾パンと水のみで、ガソリンスタンドは閉鎖し、市民は外出できないため物資調達も難しいということです。
ご繁忙にもかかわらず、ご高配をいただきました福島県看護協会様には心より感謝を申し上げます。
12日から先遣隊活動を開始して、状況が少しずつですが明らかになってきました。東北方面への物資も決して潤沢ではなく、ガソリン・日用品・食料・水の不足、情報発信も困難であり支援要請ができず、アクセスの問題もあり迅速には物資の調達ができない状況が明らかになりました。また、テレビ等の情報からも、被災地域は非常に広範囲で、先遣隊が入りきれていない地域もありますが、液状化現象がある地域、ガス爆発による火災がある地域、原子力発電所の爆発による放射能の影響がある地域、津波による影響がある地域と複合問題を持つ地域があり、それぞれの被害状況や地域特性に応じた支援が必要と考えます。これまでに経験したことのない未曾有の被害ということで、それぞれに自助努力をされていますが、外部からの支援を結集してサポートをしていくことが必要と考えます。「死の波」とメディアが報道をしていますが、それに打ち勝つ「サポートの波」を形成する必要があると考え、その体制について検討していきたいと思います。
宮城・岩手方面隊は、14日(月)から宮城県看護協会と協働して避難所に入り、健康ニーズを把握する予定です。
会員および組織会員の皆様には、被災地での活動、あるいは後方支援等をお願いすることがあるかもしれませんが、宜しくお願い致します。