この度のCOVID-19におきまして、保健・医療・福祉・教育機関などあらゆる場で、様々な活動に全力を尽くしておられる方々に深く敬意と感謝の意を表します。
未知の感染症である新しい感染症の中で社会的影響が大きいものが発生する可能性は常に危惧されてきましたが、この度令和元年12月から中国・武漢市を中心に発生したCOVID-19は世界的に流行拡大し、生命と生活を脅かす大規模災害となりました。
現在、社会や人々は医療物資の不足、独居高齢者・小児・家族・障害者の個別問題、感染者への差別・排斥、経済的問題など切実で長期的な課題に直面しています。また、この感染症との闘いの中で今年も確実に襲ってくる豪雨災害や確率が高くなっている巨大地震のような自然災害と向き合っていかなければなりません。
このため、日本災害看護学会ではこの度新型コロナウイルス感染症(COVID-19)災害プロジェクトを発足することにしました。災害多発時代を迎えていることを前提に今後の災害に立ち向かうべく新たな取組を考えていかねばならないのです。そのためには、職種を超えて共有できる災害看護の知識体系を確立し、国内外ならびに学際的なネットワークを発展させることが学会の社会的な使命でもあると考えます。
日本災害看護学会の取り組みは、今後、ホームページなどで随時発信していきます。
引き続き会員の皆様のご支援を頂きながら一人でも多くの命と生活が守られる社会になることを願い、災害看護の発展に努めていきたいと思っています。どうぞよろしくお願い致します。
2020年4月20日
一般社団法人 日本災害看護学会
理事長 酒井 明子