カンボジアでの日本のNGOによる
短期的(自然災害)・長期的(紛争後復興開発)国際保健支援活動

元 特定非営利活動法人アムダ・カンボジア
現 名古屋大学大学院
岡本美代子
キーワード:NGO、国際支援活動、開発途上国

要 旨

本研究の目的は、カンボジアでの国際協力に関わる日本の民間団体(Non Governmental Organization:NGO)による保健医療分野での短期的・長期的国際支援活動の事例を用いて、自然災害や紛争後の開発途上国における効果的な国際支援のあり方を検討することである。
NGOによる国際支援を効果的に進めるには、現状の的確な把握と情報の共有、被災地政府の保健政策をもとに自立を最終目的とした長期的視野を含んだ活動、他分野との連帯による包括的なアプローチ、汚職を防ぐ対策が重要である。さらに、明確な目標と計画をもとに適時活動評価を行い、効果的な活動を追求するプロフェッショナリズムの姿勢が必要である。今後、開発途上国に政府の根本的問題解決と自立をめざし、NGO、政府開発援助機関や国際機関が各々の使命と役割を認識し、目的を共有した上で、一貫性を持った国際支援活動に取り組む事が必要である。

●連絡先:E-mail miyo758@med.nagoya-u.ac.jp , miyo_coco@yahoo.com

 

Vol.6 No.2 Oct.2004





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